夏の夜、里山の小川にほのかな光が舞う——飯高の里山では、蛍をはじめとした多くの生きものが今も暮らしています。今回は、生きもの観察を切り口に、里山の環境教育としての可能性についてご紹介します。
蛍がいる里山は「健全な証」
蛍の幼虫は、水がきれいで、餌となる小さな生きものが豊富な環境でなければ育ちません。つまり蛍が見られるということは、その里山が健全な水環境を保っている証でもあります。飯高の一部の水辺では、今も6月から8月の間になると蛍の光を見ることができます。
生きもの観察が教えてくれること
生きもの観察は、教科書だけでは伝わらない自然の仕組みを実感できる貴重な機会です。トンボやカエル、水生昆虫など、身近な生きものを実際に観察することで、子どもたちは「生きものがつながり合って暮らしている」ということを体で理解していきます。
🔦 生きもの(ホタル)観察を楽しむポイント
・夕暮れから夜にかけての時間帯を選ぶ
・懐中電灯は最小限にし、静かに観察する
・見つけた生きものは記録するだけで、持ち帰らない
季節ごとに出会える生きものたち
| 季節 | 出会える生きもの | 観察のポイント |
|---|---|---|
| 春 | カエルの卵・オタマジャクシ | 水たまりや田んぼの縁 |
| 初夏 | 蛍 | 日没後の暗い水辺 |
| 夏 | トンボ・水生昆虫・バッタ | 田んぼや貯水地のまわり |
| 秋 | コオロギ・鈴虫・鳴く虫たち | 草むらや林の縁 |
小さな発見を次の世代へ
生きもの観察は、特別な道具がなくても始められる身近な環境教育です。飯高まるごと体験博物館では、季節ごとの生きもの観察会を通じて、里山の自然を次の世代へ伝える活動を行っています。


