里山保全活動の意義
- 生物多様性の保全：里山は多様な動植物の生息地であり、放置されると生態系が崩れる
- 里山資源の活用：薪や落ち葉、山菜など、手入れをすれば持続可能な資源として活用できる
- 環境教育の場：子どもたちが自然と触れ合い、学ぶ場としても重要である
- 景観と文化の継承：日本の原風景として、地域のアイデンティティを支え、独自の文化や知恵を学び、次世代に伝える
里山保全の意義を問えば、おおよそ上記のような考えに辿りつくのではないでしょうか。ただ理想を追い求めても、若い世代や資金提供者（主に企業）の参加を促進しなければ、活動の持続性という点では難しいでしょう。
新しいコミュニティの形成
里山保全活動は、自然環境の保全や里山資源の活用だけでなく、そこで暮らす人々や訪れる人々にとって、新たな交流の場や活動の機会を提供することでしょう。新たなコミュニティづくりは、里山保全活動を持続的継続的に支える基盤となり、地域資源の有効活用や文化の継承にも貢献することです。
近年話題になっている「二拠点生活」は、都市住民との交流が増えることで、地域外とのネットワークが広がります。地域活性化の新たな拠点となる可能性があります。
持続可能な地域社会の実現
新たなコミュニティづくりは、地域の持続可能性を高める要素の一つです。それには地域住民一人ひとりが主体的に活動に参加し、地域を支えていくことが不可欠です。ボランティア活動だけでなく、
持続可能なビジネスモデルを構築したり、地域資源を活用したイベントを企画したりすることで、継続的な活動を支える仕組みを作りが重要だと考えます。